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みずがきの森から

phyton.exblog.jp

 山梨県北杜市須玉町   田舎暮らしのブログ

特にモノクロシリーズというわけではないけど、新月期に撮影した系外銀河をコンポジットし少しずつ先に進めよう

と、同時に幾つかをいじっているからモノクロシリーズみたいに感じるかもしれない。

今回の画像はかみの毛座のM98、前から気になっていた銀河で、とうとう撮影できることになり180秒50コマをまず

はモノクロ533で撮り始めた。

実はこの倍くらいの時間を98にかけたかった、でも刻々と時は過ぎ、ついには薄明打ち切りとなってしまった。

次の新月期にはカラーを撮ろうと計画している。

でもでも、このM98、凄く魅力的な銀河、一見、斜め見の普通な渦巻銀河だけど、処理をしていくと結構複雑な構造

が見えてきた。(事前学習が不足で実態がほとんど分からないまま進めている)

カラーになったらどんな姿を見せてくれる?そんな想像を掻き立てる美しいモノクロ銀河だ。
カラー撮れずに朝になる・・・_b0100253_21342126.jpg
PIにてデコンボリューションまで

お気に入りのMT160+コレクター+ASI533MMP

180s×50コマ

でも、カラー化しようと気張ると案外おかしな結果となる私なので、その時はあっさりと、あっさりと・・仕上げる

んだぞ・・と自分に言い聞かせておく。
カラー撮れずに朝になる・・・_b0100253_21374505.jpg
こちらは50コマコンポジット後、ABEにて背景をフラットにしたところ、この段階で少しワクワクしていた自分がい

る、この後の工程が楽しみな予感がしていた。
カラー撮れずに朝になる・・・_b0100253_21395976.jpg
上の画像にBXTをかけその後NXTでノイズとりまでした、恒星が締まり銀河の構造がよりはっきりと分かるようになる。

かみの毛座からおとめ座にかけ、魅惑の系外銀河があちこちに浮かんでいる、どれから行く?次はどこに行く?音楽

を聴きながらの撮影も良いけど、それを止めて、ほとんど音のないみずがき湖のテラスで見つめる小さな銀河は頭の

中に?胸の中に不思議な旋律で響く微かな信号があるように感じた。

今、いい大人が神妙な面持ちで素に帰る。

# by phyton_info | 2024-03-18 21:51 | 宇宙 | Comments(0)
いよいよ年度末となり得意でない地域の活動や会計の報告作りに悪戦苦闘している、早く片付けて機材の整備などしたい。
・・・この頃少し温かになり、冬季止めていたビジターセンター2Fの水出しもしてみた、水はとても大事と実感する。

・・・この前の新月期の良い晴れには幾つもの天体の光を受け止め、少しずつ処理も進めている、そんな中からM90をお見せしたい。

まだ途中経過で、今後どんな風に処理を進めるかのあたりを付けるために、少しずつ進めては様子を見ている。

M90は数年前にも撮影していて、形の整った美しい銀河との記憶があり、今回はMT160にASI533で臨んだ。
ASI533MMP/533MCPでM90を追いかけた・・・_b0100253_12515733.jpg
これは、合わせて180秒86コマのカラーとモノクロ画像をカラーアシストして、ABEからBXT、NXTまで進めたもの。
良い感じになってきているけど、この後かるくカラーを強調してみたけど、何処に着地させるか分からなくなりかけている。
ASI533MMP/533MCPでM90を追いかけた・・・_b0100253_12550195.jpg
ちょいカラーに、

ただ恒星がグリーンに寄ってしまったか。

MTの画像は素晴らしいものがあり、ASI533との組み合わせ相性もばっちりで、それに加え凄く個性も有る像となる。
MT鏡筒はノーマルで1000ミリ、私はこれに純正のコレクターを入れ、1300ミリF8で銀河撮影をしている。

少し大きめの星雲などは1000ミリで撮影するけど、コマこれなどの補正レンズは何も使わず素晴らしい像を結ぶ。

もし、あなたが何か手ごろな反射系鏡筒やニュートン鏡筒、しかもコンパクト持ち運びオッケイなものを探している

としたら、迷わずこのMT160をお勧めする。

この鏡筒はあなたの想像を軽く超えてくるはず、出来る事ならもう一本欲しいと思う鏡筒だ。

・・・星空は春から夏へと進み、夏銀河も見えてきた、少し気温も上がり観測もしやすいだろう、少しくらいの月明

かりなら迷わず出撃・・、そう思わないか?

# by phyton_info | 2024-03-17 13:07 | 宇宙 | Comments(4)
今月9日土曜日、10日日曜日と両日夜も快晴、日曜の夜には何組もの天文家がビジターセンターで撮影していて、時々

階段を降りて見学に行ったりして、色々な情報交換をしてもらった。

天気もシーイングも良く、これならいけるぞと、なかなか良いのが撮れていないM101を導入、すぐに撮影体勢に入った。

300秒ごとにモニターに上がるその101は、恒星が何だか流れていて、こりゃ極軸やっちまったか・・と、ポールマス

ターをつなげてみると、ピッタリ合っていて・・なんでだろーって考え込んでしまった。

そう私には101は鬼門の銀河なのだ。

再び撮影を開始したもののやはり恒星が細長くなる、嫌になって諦め次の天体を導入していた。

星が流れた101↓
鬼門の101とステラショット3導入・・・_b0100253_21222663.jpg
BKP300といつものスタイルで18コマ・・それで嫌になり諦めたもの、情けなやー。

でも1時間ほどして流れの原因を突き止めた・・、それは、タカハシJ架台のクランプを強力に締めすぎたため、だ。

それで動きようのない架台となり流れたと思う・・多分・・それでクランプを弱めてみた、そしたらやはり良いガイ

ドをするようになっていた、いつまでたっても分からないこと、トラブルばかりで難しい天体撮影だ。

そんなこんなの寒い3月に、色々な出会いや、コラボがあり、今回ステラショット3を導入し使ってみる事となった、

ステラショットは未経験で、愛好会のメンバーなど、使っている方から少しずつ情報を頂いていて、ネットでもおおよそを見ていた。
鬼門の101とステラショット3導入・・・_b0100253_21580709.jpg
以前のバージョンからかなりの進化を遂げ、多彩な撮影やライブスタック、数々のアシスト類など、評判も良さそう

で、実際に使ってみるのが待ち遠しい。

このステラショット3では、私が普段大きな信頼を寄せて撮影しているタカハシシステム160Jと、それをコントロール

している輝星さんのE-ZEUSⅡとの相性が良いという。

もちろん他の色々な架台も動かせるだろうし、今までのASIstudioと合わせて運用していきたい。

・・・、ここにきて年度末は忙しい、自治会の活動報告や会計、総会・・などなど、数字を扱うのが苦手な頭なの

で、時間をかけてやらねばならず、今夜も晴れているのに星の下に行けない、何とか土曜までにけりをつけて、新月期最後かなーの撮影に行きたい。

みずがき湖でご一緒したいねー。


# by phyton_info | 2024-03-14 22:11 | 宇宙 | Comments(0)
今日までに3月の天体撮影は3夜、2、9,10日だ、特に9、10日夜は安定した晴れと微風、シーイングも良かった。

宵の口の冬星座から明け方の夏銀河まで見られるこの時期、旬の天体は系外銀河だ、それで撮り増しや、新たな撮

影、モノクロでカラーでと二台体制で忙しく動き回り光を集める。

この頃は、小さめのMT160が活躍していて、しかも安定して良い結果が得られるので好んで使っていた、大きな30c

mニュートンは光軸やバランス、スケアリングとも少し調整が足らず、座標や、機体のバランスによっては良い結果に

ならないことがあり、今回の撮影でも随時調整しながらの撮影だった。

そんな30cmニュートンで撮影したNGC4565の途中経過をお見せしたい。
その銀河を見つめていた NGC4565途中・・・_b0100253_16185436.jpg
BKP300+エクステPH+ASI2600MCP

180s×72コマ

形の綺麗なエッジオン銀河で昔から大好きだった。みずがき湖のキャラクター「ラジウム星人」の故郷とされている銀河で親しみも深い。

この画像はPIでBXTまで進めたものでこれからはノイズを撮りながら先に進めていくのだけど、連夜の撮影に爆疲れで止まっていたもの。

新しくこさえたフラット用のトレース版セットを使っているけど、まだ良い結果とはいえない。
その銀河を見つめていた NGC4565途中・・・_b0100253_16234762.jpg
こちらは、先の画像の前段階、ストレッチ後のABEで背景を整えたもの、私はABEでカブリやムラをとることが多い、

フラットが完全でないときはとても役に立つプロセスだ。

途中まで処理していて、いつも感じる事、ほとんどBXTまでで完成でも良いんじゃないかと。

なので複数天体を処理するとき、色んなものをここまで進めてセーブしていて、時間があるときは先に進めている、N

GC4565も多分先の先まで進めると思うけど、何処かで壊れる可能性が大だ。

少しトリミングして・・・、
その銀河を見つめていた NGC4565途中・・・_b0100253_16293503.jpg
ビューモニターを見ながら、不思議な気持ちで見いっていた、色々なことが想像できて宇宙酔いしそうな感覚だ。

今月の撮影夜は毎回寒くて、マイナス8度くらいになり、色々なもので厚着をするんだけどそれでも寒い、駐車場の撮

影者は更に寒いことだろう、でも階段を降り遊びに行くと、皆さんいつも外で頑張っていて、自分も頑張ろうという気持ちになる。

東京からの2人組さん、タカハシ160、JPの方、愛好会の面々・・良い結果が得られただろうか?

まだまだ新月期がつづいていて、もう一夜くらいは撮影できるだろうか、13日水曜辺りが晴れそうだけど、今から周辺の調整を図ろうか。

・・・今日も午後になり大粒の雪が降り、道路も真っ白になっている、3月だけど今が真冬のような感じに寒いよ。春

の天気で晴れないのも困るけど寒すぎるのも嫌だ。

今週、みずがき湖に撮影に来られる方、ぜひお会いしたいね。



# by phyton_info | 2024-03-12 16:42 | 宇宙 | Comments(4)
団・・というと山村では消防団、青年団、神楽団・・などがある、それもなかなか素晴らしい団体であるけど、超銀

河団と名がつく、このかみの毛座の団は別格と思う。

3億数千万光年という新宇宙に群がる小銀河を望遠鏡で捉え、モニターでビューしてみた時は言葉を失った。

最初のトライは昨年末の事、割と大き目な二体の楕円銀河を中央に配して撮影していた、まだ季節が早かったこと

と、すぐに薄明となり大した露出はかけられなかった。

その時の銀河団は少しモヤモヤとした感じで不完全燃焼、それで年も開けて1月の新月期からちょこちょこと撮影していた。

今度の構図は、大き目楕円銀河を少し左に配し、すると右側下方に渦巻銀河が二つ飛び込んできて、これは嬉しいと、追尾か始まった。

でもまだかなりの明け方よりの撮影で、寒さ眠さから早めの切り上げで、たっぷり露出とまではいかなかった。

でも100分強を露出し、なんとか見られる超銀河団が完成した。↓
超銀河団の良い響き・・・_b0100253_20192599.jpg
BKP300+ビクセンエクステPH+ASI2600MCP F7

ゲイン100

300秒×22コマ

この頃?昔から?  強強調、引っ張り屋の壊しと自負する私、露出時間相応の処理を心掛けていきたいと・・・思っているだけ。それで・・、

何とか仕上げてみたものの、足りない露出時間を感じている、かみの毛座は今が旬だろう、他の銀河、あれもこれも

と行きたいのだけど、我慢して、これを撮り増しするというのも有りかと。

昨夜からの雪は15センチの積雪、雪かきで体も痛いけど、今度の週末は晴れそうだ、みずがき湖で会えることを楽しみにしている。



# by phyton_info | 2024-03-06 20:28 | 宇宙 | Comments(0)

by phyton_info