オメガ星雲、雲間から・・・
じじと息子と三人での作業は頻繁な水分補給をしながら進み、天体撮影明けの一日は辛く厳しかった。
もうすぐ日暮れ、空を見上げると綺麗に晴れていた。これは昨日のこと、作業を終え、家で夕飯を食べる頃には気持ちは固まっていて、暗くなると同時に再びみずがき湖へ向かった。
昨夜の天気は前半良好で、ゆっくり撮影できると信じていた。照明を照らしてこの前と同じBKP300をくみ上げる。でも息子が居ないため一人で重い鏡筒を持ち上げ運んだ。連日の天体撮影なので少し頭がぼーっとして、体も重い。でも宙に広がる星空や銀河を見ていると疲れも癒される気がしていた。
望遠鏡のセッティングが終わり、まずは南中過ぎたばかりの土星をケンコーデジアイピースで動画撮影した。このケンコーデジアイピースはあまり感度が高くなく、撮影中の画像は良くは感じないが、時々シーイングが落ち着くとカッシーニや他の隙間まで写り、案外いいじゃんて思った。昨日の土星画像がそれらだ。
ネットでもデジアイピースでの作例があまりなく、これで撮ったものとしては良いのだろうと、天文仲間のKさんも感心してくれた。
さて、この夜の撮影は久しぶりのBKP300+EOS7Dによる直焦点撮影。でも夜がふけてくると宙は雲が増えてきた。望遠鏡を向けて撮り始めると雲がやってくるというマンガのような天気に悪戯されながら撮ったのがオメガ星雲M17だ。
ただ、真夏なので冷やしてないカメラはノイズが目立つ。
この星雲はフィルム時代から何度も撮っているが、30センチ1500㎜となると感覚がつかみづらいと感じた。
こうして晴れているとすぐに撮りたくなる重症に陥り、体力を奪われ寝不足にもなる、しかしこの太い体格は全然痩せる事を知らない。
・・・機材を撤収し再びテラスに出るともの凄い星空、しばらくあっけにとられたように見上げたが、昼間の仕事を考えて明るくなるころに布団にもぐった。(涼しいから布団が必要)