宇宙の果てが知りたくて・・・・
それからというもの、毎晩空が開けた畑に毛布をかぶって流れ星を数え、次第に森羅万象への興味が増していく・・・夜という時間は特別なもの、宇宙人を確信し近くにいる熊を怖いと感じなかった・・・あたりは深黒の闇で、自分の掌がどこにあるのかさえも分らない。小さな頭は宇宙の不思議で満杯・・・
ある夜、テレビで岩崎ひろみが「ロマンス」という歌を歌っていた・・・妙に心打たれる曲だった、例の如く「お父ちゃんロマンて何?」と聞くと、すかさず「バカってことだ」と答えた父は天才なのかも知れないと思った。どんな質問にもすかさず答える父は総入れ歯・・・・。
こんなに見えるなんて、そちらは地球なんですか?って訊いてしまいそうです。