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みずがきの森から

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 山梨県北杜市須玉町   田舎暮らしのブログ

カテゴリ:暮らし( 360 )

今から30年前の1987年11月30日、バトミントンクラブ、そして天文の仲間数人でフィトンチッドを創業しました。山里で自然に囲まれ仕事をしていきたいと若い発想であれこれ考え、主に草木染の制作をする工房からスタートしました。
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そのころの日本はバブル景気の中にあり、作るものはどんどん売れていき、次々と新作品、新製品を考えました。
このころのニュースで覚えているのが大韓航空爆破事件、昭和天皇崩御、天安門事件など、世界は揺れ動き、そんなラジオ放送を聞きながら朝方まで制作に打ち込む日々でした。
やがて2年が過ぎたころ、江草の工房から現在の増富地区、旧冨里分校を借り受け拠点としました。
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日本はまだ好景気で、新設した染場でもっと大きなものも染め、衣類やセータ、木工品の制作、それらの体験教室、星空教室など出来ることは何でもこなしていきました。両親や友人、地元の方、役所の方など多くの方が若者の取り組む仕事に協力してくれました。このころ世界ではイラクがクエートに侵攻し、アメリカが軍事攻撃をはじめ、やがて湾岸戦争へと発展していきました。
私たちは制作を続け、多方面からの注文をこなす日々でした。
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日本の景気が怪しくなっりかけたころ、私たちは結婚し、やがて息子が誕生しました。初めての子育ては仕事どころではなく、大半をそれに費やし、蓄えもなくなっていきましたが、家でコメや野菜を作っているのが幸いし、制作を続けることが出来ました。
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やがて宇宙深くから百武すい星つづいてヘールボップすい星など大きな天象が続き、沢山の人とそれを観測しました。
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なかなか物が売れない時代でしたが、2001年全国植樹祭の記念品を受注することが出来、数万枚の白樺染の布を制作しました。
とにかく必死にもがいた時代で、数年間の記憶はあいまいです。趣旨に賛同してくれたスタッフも加わり、古い分校を修理しながら活用し、今思えば充実し楽しい日々を送っていました。
ずでにフィトンチッドには沢山の犬猫たちが住み、お客様の人気者です。子犬や子猫も沢山生まれ、フィトンチッドから新しい飼い主の元へ行くのです。癒されました。
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フィトンチッドは当初から都会から田舎に移住すること、いわゆる田舎暮らしのお手伝いをしていて、このころに何組もの移住者があり、やりがいのあるライフワークとして積極的に関わっていました。
時代の流れでフィトンチッドにもホームページが出来、同時に当ブログ「みずがきの森から」も書き始めました。インターネットの効果に触れ、積極的にネット販売も始めました。一点物の草木染服は人気が高く、遠方からも買い求めに来てくれるようになり、日々染めやフェルトの制作に打ち込みました。
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もちろん良いことばかりではなく、大変でつらい経験も沢山しました。今となれば再び会えたら感謝を伝えたい人、お詫びをしたい人、でも私には怒りの感情はあまりなく、それが投げ出さずに長く続けてこれた一つの理由なのかとも思います。
次代はあらゆるものがデジタル化され、私も念願のデジタル一眼レフで写真を撮るようになっていました。しかし今のような天体撮影に再びのめり込むのは少し先の事です。
2008年の初夏の事、フィトンチッドの近くにあるみずがき湖畔に建つ「ビジターセンター」の管理者が公募となり、皆で話し合い応募してみることとなりました。沢山のアイディアを絞り、沢山の企画書類を作り、忙しい数か月ののち、フィトンチッドが指定管理者としてビジターセンターの管理運営をすることになりました。
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ここからは目の回るような忙しさです、経験のない大型観光施設の運営は大変で、売っても売っても出ていく経費に悲鳴を上げ、地下に電気を食う湖底人が住んでいるのかと思うほどでした。
ビジターセンターの経営はなかなか安定せず、常にピンチの状態で試行錯誤を続けます。さぞかし周りの人もハラハラしながら見ていたことでしょう。
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大変さの変わらぬまま指定管理の二期目が認定され、大変なことが当たり前で気持ちも慣れてきていました。
気が付けば私の両親も高齢で集落全体が高齢化していました。父の大変な仕事「シイタケ栽培」を継がないか?と言われ、断るわけにもいかないので無理を承知で仕事を増やしました。
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二足のわらじは心身ともにきつく、投げ出したくなるほどでしたが、いつもの事で何とかやっているうちにそれにも慣れていきました。自分でいうのもなんですが、苦労出来るだけ苦労すれば道も開けます。
経費削減と収益アップを図っていたビジターセンターに、プラスしいたけの収入も加わり、ようやくやりたい仕事の材料や、企画、宣伝も出来るようになりました。
こんな生活の中でしたが、私の魂を震わせる出来事がづぎっぎと起こります。デジタル新時代となった天文界をすこし引いてみていた私の前に、それらをひっさげた天文家が次々と現れ、当然のごとくそちらにのめり込み始め、気が付けば自ら大型望遠鏡を駆使し、天体写真を撮るという星沼にはまっていました。
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長く好きだった天体観測は楽しく、疲れていても体にムチ打ち観測に向かいました。星仲間は次第に増え、2016年には「みずがき天文愛好会」を結成し、更に天文にのめり込んでいきました。が、その頃突然父を事故で失い、悲しむ余裕もあまりないまま、一夜にして我が家の当主となってしまいました。あまりにも突然の事で、すべてが変わり、家の事、仕事、地域の事などなど、表現できないほどの多忙さとなり、そのまま二年が過ぎようとしています。喪が明け来年の年賀状のデザインを考えたり、正月の予定を組んだりしています。ビジターセンターの指定管理も9年が経過し、来年にはまた公募となります、そこをどうするか?もう少しやるのか?と色々考えるところはあります。喫茶として一時期貸していた拠点フィトンチッドも新年から私たちの管理に戻る予定で、再び草木染工房や、天文の拠点、集いの場としての機能を整備し、古いながらも頑固で懐かしい木造校舎で活動も再開するのです。二足どころか三足四足の草鞋を履いた私には、今後どんな暮らしが待っているのだろう?全力で走り続けてきたフィトンチッドの30年はまるで冒険映画のようです。色々な事が思い出される今夜、覚えていることをまとめながら、駆け抜けた日々の余韻に浸り、まだ続けられるという意欲と希望、夢も描くことが出来ます。家具工房の友人が言ってくれた「継続は力なり」の励ましに続けてきて良かったと心地よい安ど感が漂う夜となっています。
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感謝。


by phyton_info | 2017-11-29 23:37 | 暮らし | Comments(4)
久しぶりの更新になってしまった、実は少し前から我が家のきのこたちが大量発生を繰り返し、その収穫やら袋詰めやら出荷やら・・と、てんやわんやの日々が続いている。
もちろん有難いことなのだが、悲鳴を上げながらの作業は微妙な感ありだ。
増富の紅葉は少し進み、みずがき山自然公園ではもう綺麗になっているとの事。本谷川渓谷、みずがき湖辺りも少しづづ色づき、今週末からは大勢のお客さんが来るだろう。
・・・先日NHKのおはよう日本などで増富温泉が紹介され、問い合わせも多い、そして星空のタイムラプスを双方の協力で映像化され、そのお礼にと届いた美味しそうなクッキー。
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食べてしまうのがもったいないが、お茶の時間に少しずついただこう。
みずがき湖ビジターセンターに我が家のきのこたちも並んでいます。
by phyton_info | 2017-10-18 11:11 | 暮らし | Comments(2)
朝、いつものように増富温泉にキノコを納に行くと、すでに待っていてくれる人もいて毎日売り切れで栽培しがいのあるキノコたち。
午前のビジターセンターは、とても涼しいのでお客さんもクーラーが付いていると皆勘違いして、天然の風と涼しさだと伝えると羨ましがるほど。
夜に盆踊りの練習があるため、二階のフロアーを掃除してテラスに出ると・・。
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晴れていて、遠くの瑞牆山も良く見える。蒸し暑いけど、このくらいなら全然問題ない。昼前には我が家の田んぼに行き、鹿が入らぬよう柵の手当てをし、キノコハウスで長いこと作業していた。途中何だか暑いなーと思ったら、いつもの麦わら帽子をかぶっていなかった。夕方になると急に涼しくなり、草をとっていると、古いハウスの棚に葛のつるが何本も絡んでいるのを見つけ、引っ張ってつるのリースを作った。
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つるを丸めるのはわりと好きで、昔から大小色んなリースを丸めてきた。これからつるを見つけたらこんな風に丸めて店頭に並べようかと思う。
・・・家に帰ると、私の車の音にも無反応で寝ている犬のアキレスが、
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思わずカメラを向けた。夏毛に変わる頃で、何だか汚いぞ!
夕飯前に家内が戻り、その手には沢山のイワナを持っている、「どうしたの?」「Uさんに貰った」数えたらなんと12匹も。
それでは・・・。
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塩焼きと、から揚げにして今夜のご馳走に。ありがたい
・・・吹き出る汗をぬぐいながらの一日が終わり、夜空にはお月様と木星そして土星も・・。
きっと梅雨明けは近いのだろう。
by phyton_info | 2017-07-05 22:20 | 暮らし | Comments(2)
台風?大したことないだろう・・と、収穫したシイタケを袋詰めし、もう七月なのにこうしてキノコが収穫できることを喜んでいた。そして我が家のハウスには、今年から栽培を始めたキクラゲ君も大きくなり、増富温泉などに出荷が始まった。
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ご覧の通り大きなシイタケではないが、冬だしの種菌をここまで発生させるのは少しワクワクもする。でももう夏、近いうちにきりにして次の仕事に移らねばならず、最後の発生作業を七日の七夕の日と決め、いよいよ終盤となってきた。
台風接近のニュースもあまり気にせず、三人でフィトンチッドに行き、草刈り作業や植木の剪定、落ち葉などもはき、3時間ほどをかけて、ご覧の通り綺麗になった。
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時折雨が強く降りTシャツがびしょ濡れになったが三人ともあまり気に留めず濡れたまま作業し、綺麗になったフィトンチッドを隅々まで散歩して歩いた。
・・・やがて雨は強くなり、ザーザー降り。もう一息ハウスで作業し一日を終えた。降らない雨だったが、ここへ来てようやく草木も野菜も喜んだよう。
by phyton_info | 2017-07-04 19:50 | 暮らし | Comments(0)
霧雨の山間はフィトンチッドが多く漂い、同時にあちこちに開花した広葉樹の花から甘い香りが降りてくる。山里における至福な瞬間だ。
もっとゆっくり空気や香りを吸い込み、身も心もリラックスし縁側で横になる・・・なわけもなく、我が家の田植えを一日で終わらせ、今は期限付きの書類づくりに追われている。昼間は通常の業務や農業もあるので、始めるのは夜から、そして深夜まで連日小さい頭を酷使する。
先の甘い香りはそんな苦しみ?から解放してくれる一時の妙薬なのか‥。5月も終わりに近づき、ビジターセンターには沢山の染や、スカーフ、衣類が充実している。
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この時期来店はそれほど多くはないが、豊富な商品にみな、ゆっくりと品定めし、お気に入りを購入してくれる。レストランでは夏メニューのざるそば、ざるラーメン、アイスコーヒーも始まっている。
夏に向かう今は草の時期、あっちもこっちも草がどんどん伸びる、山里では草との戦いが日常なのだ。
そこで・・
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先日導入した自走式草刈機「オートモア」君だ。届いてみて結構大きいのに驚いた、このくらいやらないと草に負けて居場所が無くなってしまう。雑草よ覚悟しなさい! そう、草刈のあとに漂うあの香りもフィトンチッドなのだ、強い香りだけど嫌な香りではないはず。あー、いよいよ夏に向かうんだなー。
星はいつ見ればいいのさ?
by phyton_info | 2017-05-26 23:22 | 暮らし | Comments(0)
あれから慌ただしく時は過ぎ、我が家の田んぼも代かきをすませ、あとは田植えを待つばかり。そんな中空いた時間を使い地域の歴史家と山奥の観音を見に行ってきた。
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久しぶりに見る観音石像は辺りの緑に溶け込みながら数百年ここに座っている。
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ビジターセンターにはオープン当初に植えたシランが花をつけまあるい花壇が賑やかになってきた。そのすぐ上には皆が不思議がる黄色い藤とか黄色いアカシヤなどと噂される「金鎖」または「キングサリー」が見事な花をつけている。
この頃の気候は半袖がちょうどよく気持ちのいい天気が続いている。
by phyton_info | 2017-05-22 20:53 | 暮らし | Comments(0)
もう三月も半ばとなるのに何だか寒い。きのこの植菌が終わるとビジターセンターに出勤し、薪ストーブをガンガン燃やす。広い館内はなかなか温まらないが、薪ストーブの近くでは半袖でもいけそうな暖かさだ。
ここ須玉町はほとんどが山林で、資源といえば温泉、百名山、名水などの観光資源だが、よくよく考えてみると、この辺りでは燃料が大量にとれる資源地域なのだ。燃料というと石油、石炭、天然ガスなどがそれとばかりに知られているが、この辺りでとれる薪も立派な燃料資源だ。山村では山林を所有している家も沢山あり、我が家の土地で燃料を採取できる特区でもあるのだ。
日本には資源があまりないと言われるが、国土の大多数を山林で占める日本は案外沢山の燃料がとれる資源大国なのかもしれない。
赤くゆらめくストーブの炎を眺めながら朝の想像?妄想?を飛ばしニマニマのひと時を過ごしている。
by phyton_info | 2017-03-09 11:26 | 暮らし | Comments(0)
毎日シイタケ植えとビジターセンターの営業であわただしく時が過ぎ、気が付けばもう三月となっている。植菌の作業場近くには川が流れていて、昨日から釣り人が何人も川に降りているのを見かけた。渓流釣りも解禁だ。でも私の星空はまだ未解禁で、今回の新月期は活動が出来なさそうだ。
ネットを見ていると宙には色々な彗星が来ているようで、いいなーっと思いながらその画像を眺めているだけ。
今日こそ気温が低く雪も降ったが、もう毎日の気温も上がり過ごしやすい日が続く。日暮れもぐんと遅くなり、暗くなるまでに沢山の仕事がこなせる季節。
あちこちで卒業式や、就職に伴う引っ越しの話題、新生活に希望をもち進む季節だ。今まで静かで冬眠状態のようなこちらの観光地にも週末には家族連れや若いお客さんも来るようになり、いよいよ春の感覚が伝わり嬉しく感じる。
今月の20日ころには植菌作業も終了予定で、するともう春休みころ、来月4月1日からはみずがき天文愛好会による天体写真展がここビジターセンターで始まる。
冬が凄く長かった分、春は駆け足でやってくる、もうすぐ可愛らしい春の花も咲くのだろう。
by phyton_info | 2017-03-02 12:20 | 暮らし | Comments(0)
しばらくの間なんらかの不具合で自分のブログにログインできず今日ようやく書くことが出来た。
こちらの天気はどんより曇り空で肌寒い、雨でも降るのだろうか?それでかビジターセンターのお客さんも少なくほんとに土曜日?って感じだ。
さて、先日ホームセンターで衝動買いした綺麗な瓶。
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ピンクのガラス瓶の中に小さな電球がいくつも入っていて、つけるととても綺麗だ。宇宙っぽいね・・と、お客さんも見入っていた。宇宙っぽいものは結構好きで、あちこちのホームセンターなどに行くとついつい買ってしまう。
4月からはビジターセンターで、天文愛好会の写真展を開催予定で、会員さんと集まりながら計画を練っている。星空の見える環境で、星空の写真展、きっといい企画となるはずだ。
by phyton_info | 2017-02-18 12:09 | 暮らし | Comments(0)
数日前から降る降るといわれていた山梨の雪だが、大したことは無いだろうと思っていた。でも昨日午後には大雪注意報が出、夜には大雪警報へと変わった。私の家の前は急坂なので夜のうちから雪かきを始めていた。そして朝起きると約20センチの積雪が・・。道もあかないので出かけるのを諦め、周りの雪を丁寧にかいた。
午後になり車が動けそうなのでビジターセンターに向かった。
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一面真っ白な駐車場をこいつで押し歩いた。軽トラ用スノープラウだ、まだ慣れないのでゆっくり少しずつ押して押して・・。きれいには出来なかったけど駐車スペースがいっぱいできた。
雪景色は凄く綺麗だけど積雪の道路の運転や、周辺の雪かきなど、色んな事が止まってしまうのが雪というもの。まだまだこれから降るのだろうか。
by phyton_info | 2017-01-09 19:55 | 暮らし | Comments(0)