人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

みずがきの森から

phyton.exblog.jp

 山梨県北杜市須玉町   田舎暮らしのブログ

今夜しか無い・・というくらい良く晴れてくれた今月1日夜、晴れたら撮っておこうと決めていたArp273、何夜も撮り増しを重ね、この時が3夜目となる。

少しブランクもあり手こずったけど露出を重ねることができた、そして今夜、処理に使っているPCが修理から戻り、Arp273

をすべてスタックし、処理を進めてみた。

結果、やりすぎて細かな構造がおかしくなった、でもまだ処理のはじめ、これからゆっくりと作り上げていきたい、同じ天体

ばかり撮っていたから、もうこれはいいかなーって感じではある。

この夜は、30センチにASI533MM/MCで、初めから拡大率高めで行こうかと迷った挙句、前と同じで2600MCPで撮影した。

今夜できたArp273はこんな感じ↓
どうなった宇宙バラ銀河・Arp273・・・_b0100253_21573806.jpg
BKP300+エクステPH+ASI2600MCP

ゲイン300

300秒×200コマ

慎重に処理して、後ろにある小さなエッジオン銀河の構造も残しながらと・・・、そう誓いながら進めていたけど、途中で本

体だけに目が行ってしまい、そうした周辺の微細構造が見えなくなってしまった。

昨年のように、カメラアダプタがグラグラで、星が涙三角みたいになることは避けられて、少し進歩ともいえるか。

そして、この夜以降は晴れていない、この先もあまり期待は持てない予報だ。

次回はいくつかの撮り増し銀河から離れて、別の天体に近づいてみたい。

# by phyton_info | 2024-10-07 22:06 | 宇宙 | Comments(2)
長い間、良い晴れは訪れず、観測所も閉めた切り。

冬にならないと晴れないのかなーと、気長に待つことにしていたけど、星が見えないストレスは日ごとに増し、少しでも晴れたら撮影でなくとも星を見るために外に出てみ

ようと何晩もそうしてみたけど、それでも一向に星空は見られなかった。

そんな毎日に、スマホの天気予報を見ていたら二つの台風が来ていて、太平洋側のやつが北上すれば星空になりそうな、そんな期待が持てる雲行きになってきて。

愛好会のYさんとも連絡しあい、何と10月1日夜が晴れそうだよと・・・、小さな子供のようにそれを指折り数え、1日はまだかまだかと。

そして当日がやってきた、早めに用事をすべてこなし、午後は夜のために体力を温存しようとぼーっとして過ごしていた、ぼーっとしている私だけど、実際にぼーっとして

待つのは珍しいこと。

そして、晴れの天気のまま夕方に、Yさん到着でお出迎えに行き、すぐに次の方が到着・・、なんとそのお方はPixInsihgt解説で超有名なユーチューバー天文家の方、レジ

ェンド登場に私舞い上がり、ご一緒に写真を撮ってもらった。

そして他にもこの夜を逃してなるものか・・という天文家さんが3組ほど到着で、久しぶりの賑やかなみずがき湖となっていた。

私もよるにかける・・ではなくこの夜にかけていたため、機材は昼間のうちに展開させて、3台体制のゴージャスな夜を迎えていた。

19時、もう暗い、30センチから取り掛かる、撮影候補はいくつか考えていたけど、昨年から取り掛かっているArp273 宇宙パラ銀河と呼ばれる、3億光年かなたの小銀河

を導入にかかったのだけど、いつもの星図ソフト上から仮想天体として作っていたマークが消えていて、慌てて座標を調べ始めるのだけど、なかなか見つからず、1時間も過ぎてしまった。

古いやり方でアラインをし、同期した恒星を間違えたりで、Arp273がなかなか入らない、ブランクもだけど、星空の下に来ると慌ててしまいこんな風になるんだよ。

それでも20時半ごろ撮影開始ボタンを押した。

私の使う撮影ソフトはASIstudioで、小銀河でも2秒のビューで存在が見える、そうなるとそのかすかな写りから最終処理すればあんな感じになるだろうと想像が働く、そ

ういう意味では2秒で見えるのは嬉しいこと。

少し前に使ってみたステラショットもいいなーと思うけど、そんなことができるようになるならば、大いに使いたいし紹介もしたい。

そしてそして、本撮影はゲイン300 300秒露出を朝までイクゾーと走り出したのさ。
宇宙バラ?宇宙キノコ?久しぶりの晴れに・・・_b0100253_20483168.jpg
300秒露出のArp273をスマホでシャカッ。

拡大しているよ、実際のサイズ感はAPS-Cでもかなり小さい、それでも構造がよく見えている。

「宇宙バラ」として有名と思うけど、私には「宇宙キノコ」に見えてしまう。そう我が家のシイタケ君が目を出し始めて、もう少しでビジターセンターに、道の駅に並ぶの

だ、だから余計にキノコに見えてしまう。
宇宙バラ?宇宙キノコ?久しぶりの晴れに・・・_b0100253_20521553.jpg
似ていないか?

うちのマークに採用しようか。

このArp273を二年追いかけているのだけど、昨年は凡ミスから星が星形になったり、シーイングに邪魔されて細部がさえない画像とか・・、私の中では道半ば、それで今

年のこの秋に完成させたいと願い、またまた撮影しているのだ。

一夜だけでは私のキツイ処理に耐えられるか分からないけど、とりあえず5時間は露光できた。

それでそれで、処理したいんだけど、処理用のPCが入院中、しばらくは何もできないのだ、戻ってきたらキック ゴリゴリにしてあげるよ、見られたもんじゃない。

寝不足の頭と体で、しかし昨夜のキレキレの星空を体に浴びたから、身も心も星で消毒されて、今夜はよく眠れそう。

しし座まで見られて得した気分。



# by phyton_info | 2024-10-02 21:07 | 宇宙 | Comments(2)
まだ暑いねー、

9月は少しは余裕がある?なんていうのは幻、どうせやらなきゃならないから頑張って家族で稲刈りを終わらせ、シイタケの

作業もライトをつけて涼しい宵の口にやる。

集中して仕事が出来てるのは晴れないからだ、もし晴れの予報でも出ていたら体力を温存させ、夜には星の元に走ってる。

晴れないということは私の仕事ははかどるのだ。

昼間、レストラン宣伝用のラーメンの画像を探し、USBの徘徊をしていたら、見つけてしまった・・M57のコンポ画像。

ラーメンを見つけるんじゃなかったのか?

見つけてしまったM57は、確か2年くらい前の夏に撮影したもので、大した枚数ではないもの、覚えているさ・・、

いつもの様にセンサーを冷やし撮影に入り、数分後の事、上がってくる撮影画像のM57の周りが黒く落ち込んでいることに気が付いた。

「おやっ」と思ったが、次のコマへ進み・・やっぱり黒く落ち込みが、しかも次第に大きくなる・・そこで気が付いた、

「センサーが結露している」 ASI2600MCPで初めての症状に戸惑い、慌てたよ、そして冷却を切る、すると画面にブツブ

ツとノイズが湧いて出て、こりゃダメだ。

そして冷却と、センサーのヒーターを入れた、それでも黒い落ち込みは無くならなかった。↓
晴れないので過去ダメ画像の救済を・・・_b0100253_20163993.jpg
当然やる気がなくなり、このカメラでの撮影は数コマで終わりにしたのだ。

折角、DBPフィルターを付けて、リングの外 (タイガーマスクではない) の花びら模様を写したかったのに撃沈だ。

そんなこんなで2年が過ぎ、ラーメンの画像を探しているうちに発見してしまったM57を自宅に持ち帰り、何とかみられるよ

うにならないかと、いじっていた。

問題は黒いサークル状の落ち込み、それは星をはがしてからマスクを作り少しずつ平らにしていった、概ね平らになったとこ

ろで、今度はM57本体にマスクをかけて周辺を強くした。↓
晴れないので過去ダメ画像の救済を・・・_b0100253_20231081.jpg
良いかそうでないかは分からないけど、黒い落ち込みは目立たなくなり、花びらのような模様も浮かんで来た、とりあえずいいか。

実は、M57を見つけた時、リングの右斜め上近くに小さく淡く写る系外銀河を綺麗に出したいということも目的だった、星

友のレイさんから教わった銀河だ、けど、少ない枚数では到底無理なことだった。

デジタルの現在、画像処理は何度でもやり直しが出来る、今月のように晴れない夜が続くときには、こうした再処理や救済な

どでアプローチを見直し良い方に運んでいく・・・、そんな楽しみも有るかなーと感じた。

もう九月の中旬、例年なら涼風が吹き、虫の声が響き、お月見の頃には長そで長ズボンになるのだけど、今年の私はいまだに

短パン半そで扇風機にエアコン・・、軽装で居られる期間が長いのは楽でいいんだけど。

月末から来月上旬が次回の新月期、星が見えないストレスを晴らしに、みずがき湖に集合しないか。


# by phyton_info | 2024-09-13 20:35 | 宇宙 | Comments(0)
誰もがそう感じるけど、縁とは不思議なもの、何事も縁あって今がある、それが良縁であると尚嬉しい。

年齢と共に忙しさが増し、体力はまだ有るつもりだけど気力は落ちてくる、それで秋になると寂し気なモノ、歌、風、草花が愛おしくなる。

そんな私〇1歳に、良縁が訪れた。

確か6月くらいの事、仲良くしてもらっている愛好会のkiからの電話で、使わなくなった天文機材の諸々を譲りたいという話

があり、それを受けてはどうかと。

電話しながらドキドキしちゃって、こちらがグイグイ食い付き状態になっていき、その日のうちにそれらを見学しに行ってし

まった、雨降りなのに我慢できなかった。

見学に行った天体ドームの中には恐れ多いくらいの大型機材が頭上に迫っていて、「凄っ」としか言葉が出なかった。

ドームのオーナーさんと色々お話しし、もう使わないのだという、深い理由は聞かなかった。天文家にはそういう時が訪れるのだろう。

それでお世話してくれたkiさんとも話し、譲り受けることにした。

巨大な架台はまだ真っ白で新しい、その上にこれが載っていた↓
25cmジンデン鏡筒が横たわり・・・_b0100253_21481981.jpg
25cm F7 ジンデン鏡筒

年代は少し前だけど綺麗な状態、噂には聞いていたけど今でも実在していた。

架台から降ろすのに5人がかり、50キロ位ある、慎重に自宅に運び野菜コンテナの上におろしたけど、コンテナが潰れそうで怖い。

恐る恐るキャップを外しライトを手に覗き込む・・・「綺麗だ」 重厚な接眼部を開け覗き込み、斜鏡も綺麗。

詳しくは無いけど、ジンデン鏡はイギリスのジンデン博士が手掛けた、世界最高峰の反射鏡との事で、聞いたことは有るけど

実際に見たのは初めて。

一緒に貰った説明書には、32分のラムダと書かれていた、そういう数値を見たのもかなりかなり昔の国産ニュートンが流行

っていたころ、そんな数値を見たことがあるけど、本とかどうかわからない・・・みたいな記事を読んだことがあり実際どうなんだろう?

でも運用が始まり試写をしたなら、すぐにわかると思う、ニュートンばかり使っているので、それらと比べてどうか・・?と

ても楽しみだし期待もしている。

観測所計画は動き始めたばかりで、やること、業者との打ち合わせ、自分なりの図面書きなど、今まさに苦労しているところだ。

・・・kiさんからお話をもらわなければ、死ぬまで・・死んでもこんな上等な機材は導入できなかったはず、それは私の身の

丈以上、能力をはるかに超えるお話で、そうした機材をうまく操作できる日が来るのだろうか。

まだまだ先になるだろうけど、完成したなら皆を招待して開眼式・・をしようか、目出たい食べ物を沢山囲んでワイワイと。

※ご祝儀は広く受け付けています。

# by phyton_info | 2024-09-11 22:12 | 宇宙 | Comments(6)
猛暑酷暑は少し良くなり、それでも今日も暑かったよ。

7、8月に体力仕事を続け痩せる思いで頑張り、でも痩せないけど、痛めている膝がさらに悪化して、サポーターを付けるようになった。

重量級の体格に更に何十キロの荷物抱え、沢山運んでいたので、それで膝に来た・・、皆は太りすぎが主原因というけど、そ

れだけではない・・・と、頑張りすぎだよと自分をかばい、今夜も腹いっぱい食ってしまった。

そんな疲労と膝痛で睡眠不足になり、天体撮影に影響が出ている、大好きな天体撮影を、今夜はやらない行かない・・で、自

宅にいる夜が多く、このまま星に興味が無くなってしまうのか・・・?

なんていう得体のしれない恐怖心に抗っている。

PC上にも新しい画像が見当たらなくなり、試写の画像が一点、M31ライブスタックを、これを出すかーっと、今夜公開。
何も撮れてないのでライブスタックのM31を・・・_b0100253_20531156.jpg
30センチ F5

ASI2600MCP

30分のライブスタックから

星像が悪く、あちゃっ・・ってかんじで、とりあえず何か撮っておけ―みたいな。

少し処理していくと、まるで眼視でみている31みたいで、これはこれで大人しめで良いではないか・・と。

もういい年の私、疲労と膝痛と寝不足で、天文燃え尽き症候群になりそう。

という裏では、みずがき湖に加え、自宅観測所計画を進め、二刀流を目指したいところだけど気力が続くかな?

9月の涼風は好き、悲しげな秋の虫も好き、石榴の実が赤くなるころ、気持ちが落ちる、というか自分で敢えてそうして、心

に秋風が吹くと心地よい、変な自分がいる。

アンドロメダに、フォーマルハウト、クジラ座βが高くなると、晩秋が近づく、この切ない星空が好き、11月、虫がすべて消

える頃、別の私が目を覚ます。

# by phyton_info | 2024-09-07 21:06 | 宇宙 | Comments(0)

by phyton_info