やぎ座とみずがめ座辺りで・・・
ふと気が付くと天頂から西に夏の銀河が掛り宙はますます良くなっていた。さて、何を狙おう・・?
あちこちの星座を目で眺めて天体を思い浮かべた。
・・・そうだ、惑星状星雲NGC7293でいこう。7293はみずがめ座とやぎ座の境辺り、目立つ星はなくはたして見つけることが出来るか?
古い星雲ガイドブックを読むと、6センチ望遠鏡でもほとんど見えないと書いてあった。これは無理か?それでも見当をつけた辺りを5センチファインダーで舐めるように探した。
・・ん?なんか横切った。
私の目には見えてしまった。目がいいのか空がいいのか?
7293を撮り終わる頃薄明の時間になってきた。まだ山からオリオンは上がっていなかったが連日の疲れも溜まっていたので早く片付けて寝ることにした。
辺りは秋の虫が盛んに鳴いていて妙にしんみりとした感じにつつまれていた。
・・・短時間だが熟睡し、電話の音で起こされた、昨夜の星空教室お客さんが私に会いたいと来ているという。
教室のお礼と感動したことを伝えに来てくれて、しばし宇宙の話をして帰られた。
天体写真は体力勝負でもありだんだんしんどさも増してきたが、綺麗な宙を見ると何度でも何回でも感動できる凄い希少なものだ。