たまらず星に向かった・・・
チャンスは金曜の夜に巡ってきた。数日前にも晴れそうだと出かけたが撃沈の曇り・・。今度こそ晴れるか?
きのこハウスの作業が終わるころ、西空に輝く金星、天頂には明るい木星・・。疲れた体でビールのケースに腰掛けながら、行こうか行くまいか・・?でもこんな時は行くしかない、と家族に「星に行ってくる」と告げた。家族はあきれ顔だったが、決めたら動きは早い。どんぶり飯をかきこんだらダウンを羽織り、みずがき湖へと急いだ。
駐車場にはこの日も常連のKさん、横浜から高橋屈折で来られた方。挨拶を済ませてビジターセンターの二階に駆け上がり、復活したであろうBKP250を組み立てた。
宙は良く晴れていた、何でも撮れるような良い天気だ。決まりきった動作、作業なのだが、慣れているだけに凡ミスをすることがある、頭の中で呼称しながらステップアップする。今回試してみたかったのがBKPのファインダーをタカハシの物に交換し、手動導入の精度を高めようという事。
のぞいてみると、ちょっと顔が窮屈感があるが、見え方は抜群、これなら何てもいけそうな気がした。
・・・ところが、何とM100が入らない、100がダメなら99でも・・と思い、この空間を一時間以上さ迷う事になる。
やがて諦めた、体勢が悪すぎた。再び星図をのぞき込み、北の宙の天体を捜した。前にも撮影しているM106を撮る事にした。
案外暗い銀河だが、交換したタカハシのファインダーではすぐに導入で来た。早速撮影開始なのだが、ピントに不安を抱えたまま、ええーいとばかりにリモコンを押してしまった。
・・・光軸が大きく狂ってしまっていたBKPだが、宙友のKさんの協力ですっかり良くなっていた。
だが、やはりピントの悪さと、画像のシミは頑張った証拠。
手始めに撮影したM106、この後は何処へ行くか?M100は天頂越えたばかり、首もいたいからパス。まさしく何でも取れそうな良い天気。慌てなくてもいいのにいつものとおり焦りながらあれこれと。
春の宙は深宇宙とコンタクトできる窓、時折双眼鏡で微光星を辿りながら、冷え込んだ夜空に同化していた。
GPVでは、風が強い予報だったので、BKP200は出さずじまいでしたが、結局風はほとんど吹きませんでした^^;
次回は是非BKPで撮ってみてください。私SW製やBKPには感動しているんです。安いし変わってるし、かっこも良い。なかなか時代も変わったものです。今後ともよろしく。