天文屋さんを見かけてしまい・・
いつものように駐車場をぐるーっと周り様子をうかがうと湖側のスペースに駐車した車の横にはタカハシと思われる屈折望遠鏡が立っていた。これを見た私はすっかり星モードになってしまった。
事務処理を終え外に出ると星がキラキラと光り、それを確認したら夕飯も食べずに二階の観測室を開けた。この夜は先日手に入れたポーラファインダを試すことが目的、特に何を撮ろうという計画は無かった。
J型架台のモーターを駆動させ、取り付けたポーラファインダーを覗いてみた。二重線の少し内側に北極星が確認でき、案外合っている模様。ぐるぐる回してみたりパソコンを見たり・・、少し違うなーと、極軸微動を動かした。これがいけなかった、かなり合わせた極軸を眼視での確認もしないまま動かし、しかもポーラファインダーの取説をちゃんと見てなかった。そしていつものように3時間もかけて眼視と手動で極軸の合わせ直しを強いられた。(これが案外趣味になる)
・・時間はもう22時半、何か撮影している間に駐車場の天文屋さんの見学もしたい。そして手っ取り早く試写が出来るスバルへと望遠鏡を向けた。ときどき強い風が吹き、大したものは期待しなかった。
下に降り駐車場の天文屋さんとしばし交流して戻るとリモコンはまだ撮影中。しかしこの夜は夜半に下弦の月が上る。もう少し極軸調整をしたかったので途中でキャンセル。モニター確認するとガイドミス少々、風のブレ大だった。今日になり画像処理したものがこれ。
星団を取り巻く青い星雲の一部には少しグレーがかった分子雲のような領域がある事も分かった。
まだ課題はいろいろあると感じだが、なにより観測所が出来ているので撮影に取り掛かる時間が画期的に短縮でき、望遠鏡も据え付けとなったので大まかなセッティングは狂わないし、いつでもそこに行って整備も出来る。多分皆から羨ましがられるであろう環境と好条件、そろそろ見えだすであろう系外銀河をじっくり撮影してみたくなった。
・・・そろそろ上ってくる月、駐車場の天文屋さんは店じまいとの事だが、私はまた行けるんじゃないか・・?と機材調整しながら彗星を待っていた。