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みずがきの森から

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 山梨県北杜市須玉町   田舎暮らしのブログ

冷却CMOS決着の子持ち銀河・・・

何が決着かって・・・、そう画像処理で生じている色むらやカブリ。アダプタが悪いの、片ピンだの、いろいろ疑ってみたけど、今回は何となく原因が特定できた感じだ。天文仲間に色々聞いて、おーっここか!と光の侵入ルートを遮断してみた。それは鏡筒の下側、主鏡セルから入っているらしかったので付属の鏡筒キャップをその底部に養生テープで取り付け、光を遮断したわけだ。そしたら良くなった。やれやれ、撮影システムが複雑になってきたのであちこちにパイロットランプが光りそれが災いしていたという決着だ。

・・・色々新しい機材を導入しテストしようと18日夜にみずがき湖ビジターセンターで作業し、結局しまいに曇られて、もうしばらくの間撮影など出来ないなと寂しい気持ちで迎えた19日、昼間の仕事が何だか調子いい、体も軽い、おや空も晴れている・・。めらめらと燃え上がる撮影への情念。家族に今夜しかないんよと無理を言い二日連続の星見へと向かうことになったのだ。
夜8時頃みずがき湖に着くと奥の方に望遠鏡が立っているのが見えた、近づくと愛好会のメンバー、テナーさんだった。久しぶりに会うので色々お話しし、おやっ?もう一台星見らしき車が停まっていて・・、近づくと県内の青年天文家K君だった。久しぶりっと挨拶もすぐに自分の撮影体制を確立すべくビジターセンターに入り観測所を開けた。
今夜のメインは新しい赤道儀EQ6PROのテストだ、星空の下では初めて使うことになる。近くに説明書を置き、一行ずつ読み解きながらリモコン操作し、1時間くらいでアライメントが完了し、試しに自動導入した天体も写野の中に入るようになった。

・・・またまた二台体制の撮影となってしまい、とても忙しくリモコンやパソコンを操作し撮影にこぎつけた。
珍しく湿気でパソコンや望遠鏡が濡れるようなみずがき湖の夜、しかし星空は一晩中安定していた。そして色々な天体を、特に春しか撮れないものを選んで撮影を続けた。

子持ち銀河は一番最後に撮影したもの。
冷却CMOS決着の子持ち銀河・・・_b0100253_23151169.jpg
BKP300 F5 ASI1600MMC -30度
L180秒 20コマ
R180秒 2コマ  
G180秒 2コマ
B180秒 2コマ ともにゲイン300
PHDによるオートガイド
SI8,7で画像処理

そう、子持ち銀河を処理してみて、忌まわしきカブリが無くなっているではないか。なので少し強めの表現が出来る。ただ、またまた問題も発生。よく見ると恒星の色が青だけずれているではないか・・・。前からそうだ、なぜかずれる。今回は基準性でコンポジッとしたのになぜずれる?原因究明はまた先に送るとになるにが、カブリの問題だけでも解決できたのはとても嬉しいこと。
こうしてこのこの夜も二台の望遠鏡を操作し春の銀河などを中心に撮影した。ガイドも安定していたので撮影中には駐車場に降りていき、星仲間とあれこれ話をして過ごし、襲い来る眠気を払いながら薄明まで続けた。その時皆で見上げた夏の銀河と木星や土星火星、沢山の一等星、暗黒帯でひび割れた銀河の様子を目に焼き付け何度も「いいなー」「いいなー」を連発してしまった。
これから大型連休に突入など多忙極まりない生活が待っている、その前に一夜でも好条件下で撮影できたことは大きな成果となった。

by phyton_info | 2018-04-22 23:30 | 宇宙 | Comments(0)

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