アンテナを振り回す、NGC4038.4039・・・
アンテナ銀河とか、触角銀河とか、衝突銀河とか・・・、天文台の写真を見て夢を膨らませ、宇宙への憧れを強く感じた天体だ。
その遥か4500万光年先の系外銀河を現在のデジタル機材と技術では比較的楽にとらえることが出来るようになった。
このアンテナ銀河を知り合いの天文家などが撮影しているのを見て、私も何年か前に初めて望遠鏡を向けてみたが、なかなか難物で、みずがき湖からカラス座付近が上がるのも子午線近くになったころなど、撮れそうでなかなかじっくりと撮影することができなかった。
そして季節が年末となったその夜、30センチでのラストショットにこの銀河を選んだ。とても淡い天体なので画面に微かに浮かんだアンテナを振り回しこねくり回し、ようやっとその姿が浮かび上がった↓
なんともおかしな構図となっているが、これは年末に撮影した16コマに昨年の34コマ(L画像)を加え、カラーを昨年のRGBで合成・・・、などと振り回しこねくり回したのだ。理由を色々あるが今は説明は控えておく。
小さな銀河なので、今回も3000㎜、60秒露出を重ね、画像処理したものを少しトリミングしている。昨年と今年の画像が90度カメラ位置が違うので交差したようになっている。
衝突の激しさか、頭部と思われる領域が激しく燃えているように見える、沢山の星が誕生している様子だとか。
・・・こういう輝度差のある天体をあぶり出すのは私にはとても難しいこと、ただ現在ではデジタルを始めたころよりはるかに多い機材や、ソフトも手にしたので、それらを駆使して春の銀河祭りに向かおうと思う。