なかなか晴れない夜が続き、次第に月も大きくなり、もう今期はだめかな・・と考えていた24日の事、営業中のビジ
光って、私もそのまま撮影モードとなっていった。
夕飯を済ませ急いでみずがき湖に舞い戻り、観測所を開ける、でも細めの月が西空にあり、辺りを照らしていて、月没は23時過ぎとか。
しかし、あまり気にしないで撮影準備を急いでいた、この夜撮影したかったのはM101に出現している超新星だ、空
の方は晴れているものの雲が湧いたり通過したりで、好条件ではない。
それでも21時ころにはすべて準備が整い、M101などの撮影に入った。
撮れば雲が覆い、止めれば雲が去り・・を繰り返しながらも、明るい超新星を撮影出来た、その様子は前々回の当ブログにある通り。
そんな時々雲の微妙な星空だけど、サブ機のMT-160とASI533MCPのアライメントもとれ、一天体くらいは追えない
か・・と、星空を見回し、薄雲の中のM16を導入・・しかしなかなかM16に行かない・・、何でだろーと、近くの恒
星でやり直し、再度、再再度導入して、ようやく写野に入ってきた。
明るいから簡単なはずなんだけどなー?
久しぶりのM16は美しかった。
MT-160+ASI533MCP
180s×31コマ
PixInsihgt
MTは、160ミリながらとてもシャープで、この頃好んで使っている、この機材でM16の撮影は初めての事、モニター
に上がる姿がとても美しく、普段あまり星雲撮影していない私には刺激的で、食い入るようにモニター上の星雲に見入っていた。
綺麗に晴れていたら、もっと美しい画像が得られるだろうに、今回は雲も含めて31コマをスタックした。
ただ、お気づきの通り、恒星がおかしな感じになっている、シャバシャバとした星になってしまった。
慎重に、ゆっくりと処理すればいいのに、眠たい半ボケのまま進めたら、こんな感じになっていて、後で拡大して気が付いた。
でも今回はやり直しの時間と気力がないためここまでとする。
撮影中、駐車場のTDさんと天体や機材のお話も出来たり、薄明前にはゴミ付きフラットを止めて、新たにフラットを
撮りなおしたりと、忙しいまま明け方となってしまった。
平日で仕事も有る中での天体撮影だけど、みずがき湖から見える、観測できる美しい天体や宇宙の姿を、広く世間に
紹介し、北杜市の魅力をアップさせることも私の仕事と思っているので、とても遣り甲斐のある天体観測でもあるのだ。
薄明の時間帯には「キーン、キーン」とトラツグミが鳴き、季節が夏へと向かうことを教えている、東北の空にはア
ンドロメダも見えるころ、早く夜が明けてしまい星空の時間が短いのは寂しいことだけど、活動的な初夏も魅力的、
少しの晴れ間を狙って、観測もしたいし、観測会の開催でその美しさもお見せしたい。