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みずがきの森から

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 山梨県北杜市須玉町   田舎暮らしのブログ

先日17日夜、凍えるような寒さの中、二台の望遠鏡で天体撮影をしていた。30センチに取り付けたZWO1600MM冷却では、フィルターのスイッチを入れ忘れたことが原因でL画像を何枚も撮ることとなった。寒いと思考も弱まるので注意がいかなくなるという事か。いろいろなL画像はおいおいアップすることにして、今回は隣の25cm+EOS6Dで地味に何コマも撮影していた画像を紹介する。
機材を複数台使うのはとても疲れるが、上手くいけば成果も上がるのであまりこだわらずにこつこつ重ねたのがこちら・・・。
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6Dの縦構図だと寂しい感じだし、いっそのこと横構図でM42の東にある何かを写せればと、撮り始めた。ISO25600で10秒試写すると驚くべき画像が浮かんだ、大星雲の東に広がるもくもくだ。今までの撮影だとこうは撮れなかった、これはアイダスのLPS-D1フィルターの効果で、驚くほどの光害カットと赤い成分のコントラストアップが見られた。一枚でだ・・。
しかし未熟な私の画像処理では13コマコンポジットしながら、一枚物のイメージより落ちてしまった。今まであまり信用していなかったフィルターの効果だが、使ってみて「恐るべし」と感じた。
この夜みずがき湖には愛好会メンバーが集結していて、Kさん、ももんがさん、Tさん、南プスの青年など、時々ビジターセンターの階段を降り、皆と楽しく星見が出来、こういう交流もとても楽しいものだと感じる。

# by phyton_info | 2017-12-21 21:07 | Comments(0)
外は冷えて良く晴れている、撮影に行きたいが今夜はおとなしく自宅で過ごしている。17日の夜にはみずがき湖で色々な天体を撮影出来、愛好会メンバーとも星談義もし、マイナス10度の星空の下明け方まで頑張った。
毎回欲張ってカメラ2台体制で撮るのだが、この夜は更に欲張ってカメラ3台での撮影、冷却CMOS、EOS6D、EOS7Dとそれぞれ役目を決めて取り掛かった。7Dは先の星景写真を、6Dは25cmで直焦点に、本命は30センチに取り付けた冷却CMOSだ。しかしCMOSはまだ試写段階、撮影ソフトAPTとにらめっこし、一つ一つ謎解きしながらライトフレームL.R.G.B.Hαとセットし撮影を始めた。モニターに上がる画像は白黒なので特に気にせず31コマを撮り終えた。後日画像処理に取り掛かったとき気が付いた、どこを探してもLばっか。そうフィルターが回っていなかった。
何処かで設定を間違っていたか?カメラを外して回転を確認すればよかった・・・など、悔やんでも仕方なく、ここはみずがき何時でも満天星の聖地、などと勝手に開き直りL画像のみで画像処理をしてみた。
それがこちら・・・。
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センサーが少し小さいのでM51が大きく写る、正確なアライメントの成果か一発で真ん中に導入できた。ピントもガイドもまあまあ。ゲイン251、120秒×31コマ、-25度Cに冷却。
もう少し露出を伸ばしてもよさそうだ、次回にはフィルターの回転を確認しよう。冷却CMOSでの撮影は二晩目、まだまだ分からないことだらけだが、これから系外銀河の季節がやってくるので、解像度の高い銀河の撮影を目指したい。
それにしても寒い夜だった。

# by phyton_info | 2017-12-19 21:50 | Comments(0)
強い冷え込みが続く増富みずがき湖、毎夜降るような星々が輝き私もそわそわうずうずする。昨夜の事、予約を受けていたグループの天体観測会を開くべく準備をしていた。寒いから長時間は見ていられないだろうし、何か印象に残る教室にしようと、電視?的観望を試みることにした。
ビジターセンターで食事を済ませた外国の方を含むグループが二階のテラスにやってきた。宙は抜群の満天星、しばし秋冬の星座解説をし、そのご30センチにすばるを導入した。接眼部にはEOS6Dが取り付けて有り、高感度で10秒の露出をかけた。みな息をのんでモニターを見つめているとパッと青白いすばるの星々やそれを取り巻く星雲までもが浮かんだものだから大きな歓声が上がり喜んでいた。新しい形の観望会だと思った。
でも、あらかじめ撮影していたのではなんて疑いの目で見られては行けないので、となりの25cmにすばるを導入しこちらは眼視で楽しんでもらった。
そのご、電視と眼視の二刀流で二重星団、アンドロメダ銀河、M33、カリフォルニア星雲など、沢山の天体を色付きで楽しんだ。
休憩時間にはホールのコタツと電気カーペット、ストーブと三重の暖房で体を温めてもらった。みずがき湖の宙にはこんなに沢山の満天星が広がっていた。
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体が温まると再び外で観望した。一時間以上が過ぎ最後に記念写真を撮ることにした。これも新しい観望のスタイルにしようと考えていた。
二台の望遠鏡の横にみなが並びローアングルから冬の星座までを構図に入れ、じっとしながら20秒。星空と望遠鏡をバックにした記念写真が出来上がった。
グループの皆が寒さを忘れて喜んでくれた。そして、最後に今夜見た天体、そうSDカードにすべて記録されているのでそれをプレゼントした。
自宅や国に帰ってもみずがき湖の満天星が思い出せるよう・・。

# by phyton_info | 2017-12-18 20:47 | Comments(2)
かなり飛んだという双子座流星群、観測予定に入れていたのだが一番晴れて条件の良い夜を用事で逃してしまい、14日夜には曇られて中止。沢山の流れ星は見られなかった。
そんな中、このところの冷え込みは強く夜に晴れていることも多いのだが、私の嫌いな強風が吹き撮るか撮らないか迷う日が多い。少し前からはまたテレビのロケ隊が来ていたりして、その中でもビジターセンター二階の観測所も撮影され、昨日には再びの後日収録、ここでも観測所をたっぷり撮ってくれた。
そんなで、ばだばたしていたのだが12日夜にはチャンスとばかりにみずがき湖に向かい、20時頃から天体撮影に入っていた。
この夜の目的は、冷却CMOSと天文ソフトAPTを上手く使えるか・・・をテストすることだった。望遠鏡にカメラを接続し撮影しようとすると強風が吹き床に置いたキャップやパーツが飛ばされたりして落ち着いて作業が出来ない。
何処かが上手くいかずなかなか撮影に入れず、結局カメラを外して室内であれこれテストしていた。
強風でも星空は素晴らしく、何かしなきゃもったいないと、隣のBKP250にEOS6Dを取り付け手ごろな天体を目視で捜した。
画角的に、また赤い星雲をと、あれこれ考え馬頭か?バブルか?・・いや薔薇行こうと、ファインダーでそれを探した。ベテルギウスの東少しのところにばら星雲の真ん中にある星団が見えた。これがいい目印となる。
以前と違うのはフルサイズカメラとアイダスLPS-D1フィルターを付けていること。どんなだろーと、期待は膨らみ試写のモニターを食い入るように見つめていた。ビューが上がると、素晴らしいばら星雲が浮かんだ、ほんの10秒の露出なのに、まるで処理した画像のように見えるから驚いた。フィルター恐るべし。
PHDでガイドしながらリモコンを押し、しばらく見ていたら強風にあおられたリモコンが鏡筒にカンカンと打ち付け、なんか呆れてしまった。また時折雲も通過したようだが何とか13コマをコンポジットすることが出来た。
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フルサイズの画角はなかなかいいもので、ばら星雲もほとんどが収まる。撮影後すぐにダークも撮ったのでその温度も良かったと思う。ちなみに氷点下7度位まで冷えていた。何より驚いたのはあれほどの強風下で星が点になっていたこと、そしてほとんどをコンポジット出来たこと。架台が良いのか鏡筒が短いのが良いのか、PHDの制御が上手なのか?わからない。けど結果的には良かった。
仕上げてみるとばら星雲らしく出来たので今後の星雲の撮影にも期待できそうだ。
・・・寒い夜が続くがまだ新月期も残っている、頑張って綺麗な星々を沢山手に入れよう。

# by phyton_info | 2017-12-15 22:10 | 宇宙 | Comments(0)
日本付近に居座る寒気のせいか、今朝の冷え込みは強かった。昨日までの強風は弱まり、ピリッとした冬ばれのみずがき湖。
ロックフィルの淵に立つと湖が青く見えている。
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空の青が映っているのだ。こんな風に時折みずがき湖は色を変え楽しませてくれる。寒さの強い年末だけど、まだ積雪は無く道路の凍結もない。こんな冬ばれの日に自然の中を散策するのも楽しそうだ。

・・・ビジターセンターは木、土、日、月に営業しています。暖かな食事は如何?

# by phyton_info | 2017-12-14 10:46 | Comments(0)
強い寒波の影響で昨日から寒さと強風が吹きすさむ。予定されていた三つの忘年会も無事終え、星モードになろうと準備をし今夜もみずがき湖にやってきた。双子座流星群も近く、時折明るく長い流星が飛ぶ。しかーし、色んなものが飛んでくほどの強風が止まずどうなることやら・・。
・・・昨夜の事、遅くに帰宅した私は何となく画像処理でもするか・・と、以前撮ったM42の画像を引っ張り出し、試行錯誤していた。
多段階露出をコンポジットしようとしたのだ。4段階の露出の画像をそれぞれコンポジットし、それらを更にコンポジットすればよし、なんて軽く考えていたのだが、そんなに簡単ではなかった。
ステライメージ8の自動合成では何だかんだといちゃもんを付けられ拒否されたりプログラムが停止したり・・。刺激が強すぎたのかな?
そこで従来の位置合わせからする古典的な方法で最終コンポジットをすると、色々悩んだ末、合成した画像を現わしてくれた。
そしていつもの細かな調整をしたのがこちら・・・。
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びみょーな感じだが、以前のような中心部の飽和は無くなり、そのあたりの構造も少しわかるようになった。各露出のコンポジットには同じフラットを使ったのだが、それでは合わない、フラットのレベルやガンマを調整しなければ上手くいかないようだ、仕方なくステライメージの周辺減光補正で大まかに修正し、会わない部分はトリミングし切り取った。
何度も何度も深夜まで頑張ったのだが、忘年会帰りの体と頭ではこれが精いっぱいだった。もっと綺麗な色合いに仕上げたかった。
これで多段階露出が効果があると実感できたが、先のコンポジット拒否の件など不明な点は多く残る。今後に期待・・。
今夜の強風はいまだ止まず、ガイドグラフは圏外に飛び出すほどの乱れよう。仕方ないから時々飛ぶ流星を見ながら過ごそうと思う。

# by phyton_info | 2017-12-13 00:14 | 宇宙 | Comments(0)
連日厳しい寒さが続き、朝晩は当たり前に氷が張るようになった。先日の大きな月も少しずつ欠けけ出し、夜の初めは綺麗な星空も広がっている。
そんな折、以前購入したZWOの冷却カメラの使い方がよくわからず困っていた私に、ショップの星見屋さんが「みずがき湖まで教えに行きますよー」と連絡をくれ、なんと先日6日の夕方から来てくれたのだ。これは有難い機会だと、望遠鏡への接続からPCへの接続、そして難解だった撮影ソフトAPTの使い方を細かく分かりやすく指導してくれた。
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ドライバの相性などで少々てこずりいよいよ撮影という頃には氷点下5度位に冷えてきて、カメラを冷やす必要もないくらいだった。星見屋さんが、○○さん何行きますか?の問いに、ファーストライトはNGC891となった。とはいえまだテスト段階なのでLRGBをそれぞれ60秒×5コマとした。APTのスタートボタンを押しても電子シャッター何の音もしない静かなもの、PCのモニター上で刻々とカウントが進み、やがてL画像が浮かんだ。
もちろんモノクロ画像だが、この感動といえば何にも代えがたいものだった。そして初めてRGBの合成をし、なんちょうにかカラーの天体画像となったものがこちらだ。
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見よう見まね、説明書も理解できないままカラー合成をしたものを同じくステライメージで画像処理を重ねた。露出時間の少ない画像ながら綺麗に暗黒帯がはしっているのが嬉しかった。よく見るとお分かりだろうか、恒星の周りに青いハロが見えるが、これはフィルターのせいか?コマコレのせいか?それともコンポジットの後遺症か?
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こちらは、同じ30センチにEOS7Dで撮影したNGC891だが、APS-Cサイズのそれよりも今回の冷却カメラの方が若干大きく写る。一見大した差は無いように見えるが、拡大すると差は歴然・・!処理しても細部が潰れず、安心して拡大も出来る。
星見屋さんと二人であれこれ撮影しながら、みずがき湖の星空にいたく感動してもらい、カチカチに凍り付きそうな星空の下で色々な天体や、PC上での作業手順を繰り返し教わり時間は過ぎていった。
何かを感じてふと視線を上げると東の空に大きな月が上ってきた。星空は一変、明るくなってしまったが、それでもここの宙は凄いと絶賛してもらいながら撮影も続いた。冷却無しのCMOSセンサーはマイナス8度を示していた。

# by phyton_info | 2017-12-08 20:56 | 宇宙 | Comments(0)
昨夜の事、月に興味のあるお客様向けに天体観測会を開催した。総勢9名の参加者と大きな月を望遠鏡で観測し、寒さの中、時間を忘れて月面の様子を観察した。その時の月がこちら・・・。
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今朝になって知ったスーパームーン。確かに大きく明るかった。25センチ反射で眼視観測し、30センチ反射でモニターに映したり、写真や動画を撮影し、記念にメモリーカードに収めて持ち帰ってもらった。
皆既月食でもなかなか撮らなかった満月の直焦点、こんな機会にたまたまのスーパームーンで撮影出来て私も記念になってしまった。

# by phyton_info | 2017-12-04 15:00 | 宇宙 | Comments(2)
12月、早すぎる時の流れにあたふたして、あっちにこっちにドタバタの日々。ビジターセンターは冬営業に突入し、火、水、金曜がお休み、時間は10時~16時までとなっている。もちろんこれ以外に私などがいる場合はちょこちょこと開けたりしているが、お間違いの無いよう・・・。
先日夕方の時間に生放送となったビジターセンターでのテレビ撮影、今日になりようやく録画゛を見た。上手いものだ・・私でなくテレビ局の方がた。
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これは、まだ当日の準備をしているところ、据え付けの2台にKさんの太陽望遠鏡、ヤマボウシさんのAPのシステム、佐久ちゃんのスカイメモSなども組み立て、まるで大きな天文現象を観測しているプロジェクトのようで壮観だった。
駆けつけてくれた皆さん有難うございました、また残念ながら待機されていた会員さん、とても良い愛好会PRになったと思うので、今度録画をながします。
・・・12月になったけど、わりと暖かでお天気もいいから?ビジターセンターへもお客さん来てくれて、なので奥のスペースにまた天体写真飾ったのだ。
お昼に食べたのは・・
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月見そば、玉子一つ落とすだけで更においしくなる。最近はこれがお気に入りで、一日に何回か食べてるのだ。
売り場には我が家のきのこ達、大粒の花豆、野草茶は相変わらずの人気商品。30周年セールはやってないけど何かサービス出来ればなーと思案中。
夜になると一気に冷えて氷点下となるけど、せっかくだから天体観測会も多めにやりたいなー。見せる日と撮る日を決めてみようかな。


# by phyton_info | 2017-12-02 20:41 | お知らせ | Comments(0)
今から30年前の1987年11月30日、バトミントンクラブ、そして天文の仲間数人でフィトンチッドを創業しました。山里で自然に囲まれ仕事をしていきたいと若い発想であれこれ考え、主に草木染の制作をする工房からスタートしました。
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そのころの日本はバブル景気の中にあり、作るものはどんどん売れていき、次々と新作品、新製品を考えました。
このころのニュースで覚えているのが大韓航空爆破事件、昭和天皇崩御、天安門事件など、世界は揺れ動き、そんなラジオ放送を聞きながら朝方まで制作に打ち込む日々でした。
やがて2年が過ぎたころ、江草の工房から現在の増富地区、旧冨里分校を借り受け拠点としました。
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日本はまだ好景気で、新設した染場でもっと大きなものも染め、衣類やセータ、木工品の制作、それらの体験教室、星空教室など出来ることは何でもこなしていきました。両親や友人、地元の方、役所の方など多くの方が若者の取り組む仕事に協力してくれました。このころ世界ではイラクがクエートに侵攻し、アメリカが軍事攻撃をはじめ、やがて湾岸戦争へと発展していきました。
私たちは制作を続け、多方面からの注文をこなす日々でした。
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日本の景気が怪しくなっりかけたころ、私たちは結婚し、やがて息子が誕生しました。初めての子育ては仕事どころではなく、大半をそれに費やし、蓄えもなくなっていきましたが、家でコメや野菜を作っているのが幸いし、制作を続けることが出来ました。
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やがて宇宙深くから百武すい星つづいてヘールボップすい星など大きな天象が続き、沢山の人とそれを観測しました。
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なかなか物が売れない時代でしたが、2001年全国植樹祭の記念品を受注することが出来、数万枚の白樺染の布を制作しました。
とにかく必死にもがいた時代で、数年間の記憶はあいまいです。趣旨に賛同してくれたスタッフも加わり、古い分校を修理しながら活用し、今思えば充実し楽しい日々を送っていました。
ずでにフィトンチッドには沢山の犬猫たちが住み、お客様の人気者です。子犬や子猫も沢山生まれ、フィトンチッドから新しい飼い主の元へ行くのです。癒されました。
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フィトンチッドは当初から都会から田舎に移住すること、いわゆる田舎暮らしのお手伝いをしていて、このころに何組もの移住者があり、やりがいのあるライフワークとして積極的に関わっていました。
時代の流れでフィトンチッドにもホームページが出来、同時に当ブログ「みずがきの森から」も書き始めました。インターネットの効果に触れ、積極的にネット販売も始めました。一点物の草木染服は人気が高く、遠方からも買い求めに来てくれるようになり、日々染めやフェルトの制作に打ち込みました。
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もちろん良いことばかりではなく、大変でつらい経験も沢山しました。今となれば再び会えたら感謝を伝えたい人、お詫びをしたい人、でも私には怒りの感情はあまりなく、それが投げ出さずに長く続けてこれた一つの理由なのかとも思います。
次代はあらゆるものがデジタル化され、私も念願のデジタル一眼レフで写真を撮るようになっていました。しかし今のような天体撮影に再びのめり込むのは少し先の事です。
2008年の初夏の事、フィトンチッドの近くにあるみずがき湖畔に建つ「ビジターセンター」の管理者が公募となり、皆で話し合い応募してみることとなりました。沢山のアイディアを絞り、沢山の企画書類を作り、忙しい数か月ののち、フィトンチッドが指定管理者としてビジターセンターの管理運営をすることになりました。
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ここからは目の回るような忙しさです、経験のない大型観光施設の運営は大変で、売っても売っても出ていく経費に悲鳴を上げ、地下に電気を食う湖底人が住んでいるのかと思うほどでした。
ビジターセンターの経営はなかなか安定せず、常にピンチの状態で試行錯誤を続けます。さぞかし周りの人もハラハラしながら見ていたことでしょう。
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大変さの変わらぬまま指定管理の二期目が認定され、大変なことが当たり前で気持ちも慣れてきていました。
気が付けば私の両親も高齢で集落全体が高齢化していました。父の大変な仕事「シイタケ栽培」を継がないか?と言われ、断るわけにもいかないので無理を承知で仕事を増やしました。
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二足のわらじは心身ともにきつく、投げ出したくなるほどでしたが、いつもの事で何とかやっているうちにそれにも慣れていきました。自分でいうのもなんですが、苦労出来るだけ苦労すれば道も開けます。
経費削減と収益アップを図っていたビジターセンターに、プラスしいたけの収入も加わり、ようやくやりたい仕事の材料や、企画、宣伝も出来るようになりました。
こんな生活の中でしたが、私の魂を震わせる出来事がづぎっぎと起こります。デジタル新時代となった天文界をすこし引いてみていた私の前に、それらをひっさげた天文家が次々と現れ、当然のごとくそちらにのめり込み始め、気が付けば自ら大型望遠鏡を駆使し、天体写真を撮るという星沼にはまっていました。
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長く好きだった天体観測は楽しく、疲れていても体にムチ打ち観測に向かいました。星仲間は次第に増え、2016年には「みずがき天文愛好会」を結成し、更に天文にのめり込んでいきました。が、その頃突然父を事故で失い、悲しむ余裕もあまりないまま、一夜にして我が家の当主となってしまいました。あまりにも突然の事で、すべてが変わり、家の事、仕事、地域の事などなど、表現できないほどの多忙さとなり、そのまま二年が過ぎようとしています。喪が明け来年の年賀状のデザインを考えたり、正月の予定を組んだりしています。ビジターセンターの指定管理も9年が経過し、来年にはまた公募となります、そこをどうするか?もう少しやるのか?と色々考えるところはあります。喫茶として一時期貸していた拠点フィトンチッドも新年から私たちの管理に戻る予定で、再び草木染工房や、天文の拠点、集いの場としての機能を整備し、古いながらも頑固で懐かしい木造校舎で活動も再開するのです。二足どころか三足四足の草鞋を履いた私には、今後どんな暮らしが待っているのだろう?全力で走り続けてきたフィトンチッドの30年はまるで冒険映画のようです。色々な事が思い出される今夜、覚えていることをまとめながら、駆け抜けた日々の余韻に浸り、まだ続けられるという意欲と希望、夢も描くことが出来ます。家具工房の友人が言ってくれた「継続は力なり」の励ましに続けてきて良かったと心地よい安ど感が漂う夜となっています。
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感謝。


# by phyton_info | 2017-11-29 23:37 | 暮らし | Comments(4)